衝突直径(読み)ショウトツチョッケイ

化学辞典 第2版 「衝突直径」の解説

衝突直径
ショウトツチョッケイ
collision diameter

2個の気体分子が衝突したときの2分子の中心間の距離記号σ.実験的には,気体の粘性(η)から気体分子運動論によって求められる.ηとσの間には,簡単な気体運動論では,

(ここで,mはそれぞれ分子の質量,平均速度)の関係があるが,S. Chapman(1916年)の導いた,より精確な式は,

である.ここで,Cサザランドの定数,Tは絶対温度である.気体分子運動論により2分子間の衝突数を計算するのに用いられる.[別用語参照]サザランドの式

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android