衣着す(読み)きぬきす

精選版 日本国語大辞典 「衣着す」の意味・読み・例文・類語

きぬ【衣】 着(き)

  1. 衣服を着せる。
    1. [初出の実例]「一つ松 人にありせば 太刀佩(たちは)けましを 岐奴岐勢(キヌキセ)ましを」(出典:古事記(712)中・歌謡)
  2. ( 比喩的に ) 立派に着かざらせる。箔をつける。また、話に尾ひれをつける。
    1. [初出の実例]「いがみの権にきぬきせて、衒(かたり)の権といはふぞや」(出典:浄瑠璃・義経千本桜(1747)三)
    2. 「種の告げ口といふのが、いく分事実に衣を着せる傾きがあって」(出典:神楽坂(1935)〈矢田津世子〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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