精選版 日本国語大辞典 「表絵師」の意味・読み・例文・類語
おもて‐えし ‥ヱし【表絵師】
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…これら多様化した絵師層は,近世にいたって,江戸の狩野派を主軸として再編される。徳川幕府は幕府御用の奥絵師を設け,さらにその血縁者や門人家系による表(おもて)絵師,諸大名の抱(かかえ)絵師と絵師を序列化する制度をつくった。この絵師の職制は,技量より身分や格式の尊重によって画道の支配体制を樹立することであった。…
…禄高は多くないが,絵の鑑定料など他の収入が多く生活は裕福であった。奥絵師の下にはこれを助ける表絵師がいた。狩野の分家や門人の家系で,探幽の養子洞雲益信に始まる駿河台狩野家をはじめとする15家があり,禄高は二十人扶持以下の御家人格で,帯刀は許されず一代限りをたてまえとしていた。…
※「表絵師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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