被覆(読み)ヒフク

デジタル大辞泉 「被覆」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ふく【被覆】

[名](スル)物の表面におおいかぶせること。また、そのもの。「絶縁体被覆したケーブル」
[類語]包むくるむくるめる覆う覆いかぶせる被せる掛けるおっかぶせるパックする上包み覆いカバー包装包み外装荷造り荷拵えパッキング梱包パッケージラッピング

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「被覆」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ふく【被覆】

  1. 〘 名詞 〙 おおいかぶせること。また、おおいつつむもの。ひふ。ひふう。
    1. [初出の実例]「太陽の表面に見はるる黒色の斑点は、内部にありて暗体を被覆する所の、光輝雰囲気の拆裂して、実体其真面を現する者なりと云ふ」(出典:牙氏初学須知(1875)〈田中耕造訳〉一)

ひ‐ふう【被覆】

  1. 〘 名詞 〙ひふく(被覆)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「被覆」の意味・わかりやすい解説

被覆 (ひふく)
cover

数学用語。Xを集合とし,={Aλ;λ∈Λ}をXの部分集合Aλの集りとする。Xのどの元もあるAλに属するならば,Xの被覆という。このとき,Λ有限集合ならば有限被覆といい,X位相空間で各Aλが開集合(または閉集合)ならば開被覆(または閉被覆)という。例えば,nは整数全体をうごくとして,開区間nn+2)を考えるならば,これらの全体は数直線Rの開被覆となり,同様に,閉区間nn+1]を考えるならば,これらの全体はRの閉被覆となる。被覆の概念コンパクト次元ホモロジー群などの定義に用いられる。
執筆者:


出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

普及版 字通 「被覆」の読み・字形・画数・意味

【被覆】ひふう

おおう。

字通「被」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「被覆」の意味・わかりやすい解説

被覆
ひふく

「パラコンパクト空間」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android