被髪(読み)ヒハツ

デジタル大辞泉 「被髪」の意味・読み・例文・類語

ひ‐はつ【被髪】

[名](スル)髪を結わないで、ばらばらに乱していること。ざんばら髪にすること。
「上古は則ち男女皆―して」〈服部誠一・東京新繁昌記

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精選版 日本国語大辞典 「被髪」の意味・読み・例文・類語

ひ‐はつ【被髪】

  1. 〘 名詞 〙 髪を振り乱していること。ざんばら髪。また、髪を結わないままにしておく風俗夷狄のものとする。
    1. [初出の実例]「遂被髪陽狂、奔蕩道路」(出典:懐風藻(751)釈智蔵伝)
    2. 「其人垢衣にして 被髪し」(出典:南京新唱(1924)〈会津八一〉自序)
    3. [その他の文献]〔論語‐憲問〕

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普及版 字通 「被髪」の読み・字形・画数・意味

【被髪】ひはつ

散らし髪。夷狄の俗。〔論語、憲問〕子曰く管仲、(斉の)桓に相となり、侯にとなり、天下を一匡す。民、今に到りて其の賜を受く。管仲(な)かりせば、吾(われ)は其れ被髮左衽(さじん)せん。

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