裡里(読み)りり

改訂新版 世界大百科事典 「裡里」の意味・わかりやすい解説

裡里 (りり)
(R)Iri

韓国,全羅北道北部内陸の都市。人口14万5358(1980)。韓国の穀倉湖南平野の中心に位置する。湖南線と群山線,全羅線が分岐する交通の要衝にあたり,農産物集散地として商業が発達した。現在,農村振興院ほか農業関係諸機関が集中し,食品,繊維など消費財工業も各種興っている。円仏教仏教の新宗派)の総本山があり,その設立になる円光大学がある。なお,1995年に裡里市は益山えきざん)郡と合併して益山市となり,市名は消滅。益山市の人口32万3687(2000)。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「裡里」の意味・わかりやすい解説

裡里
りり / イリ

韓国(大韓民国)、全羅北道の北西部の万頃江(まんけいこう)下流、湖南平野の中心にある地区。1949年、市に昇格。95年、益山郡と統合し、益山市となった。湖南穀倉地帯の中心地として農業人口が多く、米、麦などの主穀の生産と、モモ、野菜などの栽培が盛んである。裡里工業団地は輸出自由地域に指定され、工業都市として発達しつつある。鉄道湖南線、全羅線、群山線が交差する交通の要地であり、北部に円光大学校がある。

[張 保 雄]

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世界大百科事典(旧版)内の裡里の言及

【益山[市]】より

…韓国,全羅北道北部内陸の都市。裡里市が1995年に改称。人口32万9212(1995)。…

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