複合核過程(読み)ふくごうかくかてい

世界大百科事典(旧版)内の複合核過程の言及

【核反応】より


[反応機構]
 核反応の機構は三つの過程に大別される。もっとも単純な直接反応過程,きわめて複雑な複合核過程およびこれらの中間に位する前平衡過程(または前複合核過程)である。これらの過程で放出される粒子はそれぞれ特徴的な角度分布(微分断面積)やエネルギー分布を示し,核構造に関する豊富な情報(原子核のスピン,パリティ,単一粒子状態や集団運動状態の性質,励起状態の状態密度など)を提供する。…

【複合核】より

…複合核状態の幅Γが隣り合う状態間のエネルギーに比べて小さいとき,その状態を共鳴状態という。複合核を経由する核反応過程は複合核過程と呼ばれ,統計理論で扱われる。核反応【寺沢 徳雄】。…

※「複合核過程」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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