西オーストラリアのシャーク湾(読み)にしオーストラリアのシャークわん

世界遺産詳解 の解説

にしオーストラリアのシャークわん【西オーストラリアのシャーク湾】

1991年に登録されたオーストラリアの世界遺産(自然遺産)で、ウェスタン・オーストラリア州の西海岸に広がる湾。ここは、地球最古の生命体とされるストロマトライトが生長する唯一の地域として知られ、地球の歴史と生物の進化を探るうえで重要な場所である。ストロマトライトは、藍藻類などの繊維状の微生物のかたまりで、表面の微生物が光合成を行い、35億年前から地球に酸素を放出してきた。この地域はまた、オーストラリア北部の植物と南部の植物が混在する地域としても知られる。このような、太古からの自然の営みを残す重要な地域であることに加え、動植物の独特の生態が残る地域であることなどが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はShark Bay, Western Australia

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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