西上田村(読み)にしうえだむら

日本歴史地名大系 「西上田村」の解説

西上田村
にしうえだむら

[現在地名]萩原町西上田

南流する飛騨川西岸にあり、東の対岸は東上田村(現下呂町)。西は川上かおれ山脈に挟まれ南北に細長い。川沿いに川西かわにし街道が通る。北から上上田かみうえだ定清さだきよかまの小集落が並ぶ。東上田村との間には筏渡しがあり、西の馬瀬まぜ(現馬瀬村)へは上上田から石浦いしうら峠を越える道、釜ヶ野の柿坂かきさか峠を越える道が通じていた。「飛州志」所収の慶俊の記した経文末書に大威徳だいいとく(現下呂町)の寺領として「上田之内ホキグチ一貫」がみえる。慶長一〇年(一六〇五)の飛騨国郷帳には竹原たけはら郷に属し上田村とあり、下呂げろ(現下呂町)とともで高八五九石余、うち田五九七石余・畑二六二石余、物成二八三石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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