西堂町(読み)せいどうちよう

日本歴史地名大系 「西堂町」の解説

西堂町
せいどうちよう

中京区小川通三条上ル

南北に通る小川おがわ通を挟む両側町。

平安京の条坊では、左京三条二坊三保一三町の地。「祇園社記」の永正・大永(一五〇四―二八)頃の「材木屋在所」には、「あねかこうちにしのとういんの衛門二郎」の名がみえる。

町名は、寛永一四年(一六三七)洛中絵図に「せいとの町」とみえ、元禄末期洛中絵図に「西堂丁」とある。木版図系は寛永一八年以前平安城町並図に「せいとう町」とみえ、以降変化はない。

延宝六年(一六七八)刊「京町鑑」に「此町東側に浅野稲荷有、雑色五十嵐源吾殿宅有」とある。雑色五十嵐氏は四座雑色の「上雑色」の一人である。慶長一〇年(一六〇五)板倉伊賀守は従来の四座雑色を改編し、下京四条室町の辻を中心に京を艮・巽・乾・坤の四方に区分、四座の四氏に分担させた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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