西施乳(読み)セイシニュウ

デジタル大辞泉 「西施乳」の意味・読み・例文・類語

せいし‐にゅう【西施乳】

《美味なことを西施の乳にたとえたもの》フグ別名

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精選版 日本国語大辞典 「西施乳」の意味・読み・例文・類語

せいし‐にゅう【西施乳】

  1. 〘 名詞 〙 ( 美味なことを西施の乳にたとえていった語 ) 魚「ふぐ(河豚)」の異名
    1. [初出の実例]「古人雖西施乳而腹中有毒故避之不食」(出典:本朝食鑑(1697)九)
    2. [その他の文献]〔本草綱目‐鱗部・河豚・集解〕

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世界大百科事典(旧版)内の西施乳の言及

【フグ(河豚)】より

… フグはうすくそぐようにしてつくった刺身,ちりなべ,ふぐ汁などとして賞味されるほか,ショウサイフグその他小型のフグは干物にされる。精巣は春秋時代の美人西施の乳房をしのばせるとして西施乳と呼ばれ白子酒に用いられ,ひれはあぶってひれ酒にされる。また,肉,骨,内臓を除いて成型しふぐ提灯に製される。…

※「西施乳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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