西森 元(読み)ニシモリ モト

20世紀日本人名事典 「西森 元」の解説

西森 元
ニシモリ モト

明治〜昭和期の教育者 真備高等女学校校長



生年
明治10(1877)年6月27日

没年
昭和30(1955)年9月15日

出生地
高知県高知町(現・高知市)

学歴〔年〕
女子高等師範学校〔明治33年〕卒

主な受賞名〔年〕
勲六等瑞宝章〔大正12年〕

経歴
明治37年岡山高等女学校兼岡山女子師範学校の教諭となる。44年女子師範学校の専任となり、洋服を制服としたのをはじめとして、校内や寄宿舎の諸制度を改革。大正12年岡山県女教育会が発足すると、その初代会長に推され、女性教員の地位や待遇向上に尽力。その一方で、岡山連合婦人会の幹部としても活躍し、男女格差の撤廃婦人参政権の獲得を主張した。14年真備高等女学校を創立し校長に就任、以後、判断力と実行力を兼備する自立した女性の育成に力を注いだ。昭和22年に同校を退いたが、27年に復帰、同校長や理事長を歴任し、現在の真備高校の基礎を固めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「西森 元」の解説

西森元 にしもり-もと

1877-1955 明治-昭和時代の教育者。
明治10年6月27日生まれ。岡山高女,岡山女子師範の教諭をつとめ,大正14年真備高女初代校長。制服の洋服化,生徒の自治活動重視などをすすめ,岡山県女教員会長として男女格差の撤廃,婦人参政権をうったえた。昭和30年9月15日死去。78歳。高知県出身。女子高等師範(現お茶の水女子大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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