… K.パーカーは《日本語複合動詞辞典》(1939)の中でチベット・ビルマ語派との関係を論じているが,そこではチベット・ビルマ系の多様な言語からつごうのいい単語だけがぬき出されている(例えば〈歯〉paはライ語のpaと,〈目〉はミキル語のmekと対比されている)。また西田竜雄も《日本語の系統を求めて――日本語とチベット・ビルマ語》(1976)で,チベット語やビルマ語の単語を分解して日本語の単語との比較対照を試みている。 なお大野晋,藤原明は,それぞれインドのドラビダ語族系のタミル語と日本語との親族性を強く主張している(例,〈つばさ〉tubasa:タミル語tūval)が,やはり他の場合と同様,対応の厳密性に疑問が残る。…
※「西田竜雄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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