西老蘇村(読み)にしおいそむら

日本歴史地名大系 「西老蘇村」の解説

西老蘇村
にしおいそむら

[現在地名]安土町西老蘇

東老蘇村の西の平地にある。集落は東西に走る中山道に沿って街村を形成し、西は西生来にしようらい(現近江八幡市)。寛永二年(一六二五)一部が旗本建部領、同一〇年一部が旗本根来領、翌一一年一部が陸奥仙台藩領となり、寛永石高帳では前出の三者のほかに旗本岡野領が加わり高四〇六石余、内訳は建部領二七一石余・根来領二〇石・仙台藩領三八石余・岡野領七二石余(合計は合わない)。この四者の相給で幕末に至る。文政石高帳では高四〇七石余、岡野領が四石余、仙台藩領が六石余増加し、根来領が六石余減じている。ほかに建部新田二斗五升が載る。元禄七年(一六九四)から中山道武佐むさ宿(現近江八幡市)助郷を勤め、勤高は四一六石余(久郷文書)、文化七年(一八一〇)勤高の一部が休役となる(蒲生郡志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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