西金野井村(読み)にしかなのいむら

日本歴史地名大系 「西金野井村」の解説

西金野井村
にしかなのいむら

[現在地名]庄和町西金野井

大衾おおぶすま村・金崎かなさき村の東方、江戸川右岸に立地する。対岸東金野井村(現千葉県野田市)とは寛永一八年(一六四一)の江戸川開削以前は一村であったという。地内の香取神社には徳治元年(一三〇六)三月一七日に板屋根を葺替えた旨を記した棟札があり、「金井本郷 神田梶取大神」とあったという(武蔵史料銘記集)。天正一四年(一五八六)一一月二三日の北条家検地書出写(遠藤家文書)に「金野井本郷」とみえ、同年の検地の結果、田一二町四反七〇歩(分銭三七貫二二〇文)・畠三八町四反大(分銭六三貫四六八文)のほか当年新開分を含めて田畠の分銭合計は一〇六貫二八〇文と定められており、そこから百姓公事免・神田梶取明神・堤免などの給免田分を差引いた八二貫六八〇文が定納で、さらにこれから百姓が逃亡したため不作となった畠や、同年に起きた水害による水損などを差引き、結局八八貫八五〇文がこの年の当納とされている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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