見世棚(読み)みせだな

精選版 日本国語大辞典 「見世棚」の意味・読み・例文・類語

みせ‐だな【見世棚・店棚】

  1. 〘 名詞 〙 商品を陳列する台。また、商品を陳列した場所。転じて、陳列台を並べたみせ。たな。
    1. [初出の実例]「市町者通辻子小路令構見世棚、絹布之類、贄菓子、有売買之便様、可被相計也」(出典:庭訓往来(1394‐1428頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

山川 日本史小辞典 改訂新版 「見世棚」の解説

見世棚
みせだな

戸外立売(たちうり)に対して,屋内に座して商品を販売する設備室町時代には,往来の人に見せて売るために軒端に棚を設け,その上に種々の商品を並べたので見世棚といい,のちに棚に店の字をあてた。「北条五代記」天正18年(1590)の項には「見世棚をかまへ唐土高麗の珍物京堺の絹布を売るもあり」とある。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

ワーキングホリデー

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進するこ...

ワーキングホリデーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android