見変・見替(読み)みかえる

精選版 日本国語大辞典 「見変・見替」の意味・読み・例文・類語

み‐か・える ‥かへる【見変・見替】

〘他ア下一(ハ下一)〙 みか・ふ 〘他ハ下二〙 (室町時代頃からヤ行にも活用した)
見方をかえて見る。いままでとは異なった見方で見る。別のもののように見る。評価をかえる。また、自動詞的に用いて、見切りをつける。
※漢書列伝帝紀抄(1447‐1515)文帝紀第四「蘇と如と二人と一人とみかゆるぞ」
※狂歌・堀河百首題狂歌集(1671)夏「岩の肩かづける浪の花染もけふ白衣と見かへけるかな」
② 他と取り替えて見る。別のものを見る。
平中(965頃)二九「いかでかは光りのふたつ身に添はむ月にはきみをみかへてぞ寝し」
③ 思う人を取り替える。その人に替えて他の人を思う。現在のものをすてて他のものに心を移す。見返る。
※虎明本狂言・清水(室町末‐近世初)「手桶とわたくしとみかへさせらるるは、きょくも御ざらぬ」
※そめちがへ(1897)〈森鴎外〉「清さんに限って小花さんを私に見変(ミカ)へるといふ筈はなけれど」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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