見隠す(読み)ミカクス

デジタル大辞泉 「見隠す」の意味・読み・例文・類語

み‐かく・す【見隠す】

[動サ四]見て見ぬふりをする。
女君、見給はぬやうなるを、せめて―・し給ふ御目尻まじりこそわづらはしけれ、とて」〈松風

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「見隠す」の意味・読み・例文・類語

み‐かく・す【見隠】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. 見ていながら見ないふりをする。また、見て知りながら隠す。知っていることを隠す。
    1. [初出の実例]「武蔵嶺の小峯見可久思(みカクシ)忘れゆく君が名懸けて吾をねし泣くる」(出典:万葉集(8C後)一四・三三六二・或本歌)
  3. 見えないように隠す。
    1. [初出の実例]「道づれの女見かくす麦野かな〈素親〉」(出典:俳諧・其袋(1690)夏)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android