規模の経済性(読み)きぼのけいざいせい(その他表記)economies of scale

知恵蔵 「規模の経済性」の解説

規模の経済性

産業革命以来、工業発展工場規模が大きくなるにつれ、より安く、より多くの物が生産できるという大量生産の技術に支えられてきた。これを規模の経済という。これに対して、同じレールを利用して旅客貨物も運んだ方が、旅客だけ、貨物だけで運ぶよりも有利なように、同じ資本設備を利用して異なる分野に進出し、共通費を節約する場合を範囲の経済という。第2次世界大戦後、範囲の経済を求めて企業の多角化が進んでいる。規模の経済は巨大企業を生み、産業内における企業の数を減らすという集中化傾向を生むが、範囲の経済は逆に産業内に新規企業の参入を許す。

(依田高典 京都大学大学院経済学研究科教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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