視神経乳頭(読み)シシンケイニュウトウ(英語表記)optic papilla

デジタル大辞泉 「視神経乳頭」の意味・読み・例文・類語

ししんけい‐にゅうとう【視神経乳頭】

網膜にある視神経神経線維が集まり、眼球の外へ出ていく部分盲点視神経円板
[補説]視神経を脳の側からたどれば、「視神経が眼球に入る部分」といえる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「視神経乳頭」の意味・わかりやすい解説

視神経乳頭
ししんけいにゅうとう
optic papilla

視神経円板ともいう。視神経が眼球に入るところにあたり,内腔からみると,直径 1.5mmのやや白っぽい円板状になっている。ここから,視神経の線維および網膜中心動・静脈の諸枝が周辺に向って広がる。

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世界大百科事典(旧版)内の視神経乳頭の言及

【眼底】より

…瞳孔を通して眼球内を見たときに見える部分。すなわち網膜および網膜血管,視神経乳頭,脈絡膜(ぶどう膜を構成する膜)を総合していう。これらの各組織は,機能的,解剖学的に密接な関係にあり,病的状態においても互いに影響しあうことが多いために,〈眼底〉として一括して扱うと理解しやすい。…

【視神経】より

…視神経を形成する繊維は,ヒトでは一側で約100万本もあるといわれている。網膜の神経繊維が集合している部位を視神経乳頭または単に乳頭ともいい,両眼からの視神経が交叉(こうさ)する部位を視交叉(視神経交叉,視束交叉)という。視神経は視神経乳頭の後方の網目状の強膜篩状(しじよう)板までは無髄であるが,それ以後は有髄となり,シュワン鞘をもたないことから,神経繊維の再生は不可能と考えられている。…

※「視神経乳頭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」