覚翁寺(読み)かくおうじ

日本歴史地名大系 「覚翁寺」の解説

覚翁寺
かくおうじ

[現在地名]勝浦市出水

出水山と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。境内茶水ちやみず井があることから、茶水寺・茶寺ともよばれる。寺伝によれば慶長一六年(一六一一)勝浦城主植村泰忠が開基開山は信誉南光という。初め城内にあって浄林じようりん寺と称したが、寛永一一年(一六三四)に泰忠息の泰勝を葬るため、嫡子泰朝が現在地に移し香花こうげ院と改称、さらに泰勝の幼名覚翁丸をとって改称したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android