覧箱(読み)ランバコ

デジタル大辞泉 「覧箱」の意味・読み・例文・類語

らん‐ばこ【覧箱/覧×筥】

《「ごらんばこ(御覧箱)」の略》貴人に見せる文書宣旨などを入れる箱。藤葛ふじかずらで編み、ふたのあるもの。
院宣をば、―に入れられたり」〈平家・八〉

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精選版 日本国語大辞典 「覧箱」の意味・読み・例文・類語

らん‐ばこ【覧箱・覧筥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「ごらんばこ(御覧箱)」の略 ) 宣旨などを納める箱。藤葛で編み、蓋のあるもの。
    1. [初出の実例]「院宣をば、らん箱にいれられたり。兵衛佐に奉る」(出典:平家物語(13C前)八)
  3. 文箱手箱
    1. [初出の実例]「下女たる者に持たせるらんばこひらいて、一通の文を取出し」(出典:浄瑠璃・今川了俊(1687)三)

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