親方町(読み)おやかたまち

日本歴史地名大系 「親方町」の解説

親方町
おやかたまち

[現在地名]弘前市親方町

城の南側に位置し、北は一番いちばん町、南はほん町・鍛冶かじ町、西は元長もとなが町、東は土手どて町に接する。

正保三年(一六四六)津軽弘前城之絵図(内閣文庫蔵)に、町屋として町割される。慶安二年(一六四九)の弘前古御絵図(市立弘前図書館蔵)には、塩分しわく町の東、下白銀しもしろがね町と元長町との間に道路があり、親方町とある。京屋・菱屋・大津屋・加賀屋など屋号のある商家が集住し、屋敷数は三九。町名は、当時町年寄を町親方と称していたので(「要記秘鑑」同館蔵)、町内西側現追手おうて門付近に居住していた町親方松井松山両氏にちなんだものと思われる。「平山日記」によれば、元禄六年(一六九三)の弘前分限者御改之覚に、町内から西村遊雁・内海久右衛門・猿賀屋長兵衛の三名が記され、大店のある商人町であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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