親粒(読み)おやつぶ

精選版 日本国語大辞典 「親粒」の意味・読み・例文・類語

おや‐つぶ【親粒】

〘名〙
① 大きな粒。
※俳諧・二葉集(1679)「にらみ出す白ひ眼に黒い雲 御殿の上にはしる親つぶ〈鶴道〉」
刀剣の柄に用いる鮫皮(さめがわ)背筋真中上方にある最も大きな粒。周囲の八つの小粒と共に、九曜星を形づくる。
※貞徳文集(1650)上「おやつぶの大きなるを、取望み申したく候」
③ (比喩的に用いて) 親。親父(おやじ)親方親分
※俳諧・毛吹草追加(1647)上「春雨は花のおやつぶの木たち哉〈重供〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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