親見世(読み)うえーみし

日本歴史地名大系 「親見世」の解説

親見世
うえーみし

[現在地名]那覇市東町

近世ひがし村にあった役所で、近世は那覇の民政ほかをつかさどった。ウェーミシとよぶ。「琉球国由来記」に「此役所、何御宇ニ立始ル哉、不可考。往古ハ、那覇四町ノ公界所也。且諸方国々、通融之時、公物取納・売払役座タル故、親ミセト云ヨシ、申伝アリ」とあって、設立年代は不詳であるが、那覇の公界所であり、かつ諸国との交易事務を担い、貿易品の取納・売払を行う役所だったとしている。方音でのウェーミシも親店、つまり王府の貿易品の公売所であることを表している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android