角す(読み)カクス

デジタル大辞泉 「角す」の意味・読み・例文・類語

かく・す【角す】

[動サ変]
比べる。
「彼は少年なり、いづくんぞ能く我輩に―・せんや」〈織田訳・花柳春話
競う。争う。
けだし我と力を―・するものは」〈中村訳・西国立志編

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精選版 日本国語大辞典 「角す」の意味・読み・例文・類語

かく‐・す【角】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. くらべる。較す。
    1. [初出の実例]「皆大国の美観なれども、其力量を角せば、遂に一頭地を出すべし」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)
  3. 優劣をきそう。あらそう。較す。
    1. [初出の実例]「蓋し我と力を角(〈注〉アラソフ)するものは、我精神を強し、我練熟を助くるものなり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一)

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