角前髪(読み)スミマエガミ

デジタル大辞泉 「角前髪」の意味・読み・例文・類語

すみ‐まえがみ〔‐まへがみ〕【角前髪】

江戸時代、元服前の少年髪形前髪を立て、額の生え際の両隅をそり込んで角ばらせたもの。すみ。すんま。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「角前髪」の意味・読み・例文・類語

すみ‐まえがみ ‥まへがみ【角前髪】

〘名〙
① 江戸時代、一四歳になった少年が前髪を立てておきながら、額のはえぎわ通りに髪を剃り、額を角ばらせた髪がた。また、そのような髪がたをした少年。すんま。半元服(はんげんぷく)。すみがみ。
浮世草子本朝二十不孝(1686)四「万太郎も十六に成て角前髪(スミマヘカミ)の采体(とりなり)も是をうらやみぬ」
② 江戸時代の一分通用金貨である額一分(がくいちぶ)

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