角膜フリクテン(読み)かくまくふりくてん(その他表記)Phlyctenular Keratitis

家庭医学館 「角膜フリクテン」の解説

かくまくふりくてん【角膜フリクテン Phlyctenular Keratitis】

[どんな病気か]
 角膜(黒目(くろめ))の周辺(白目(しろめ)との境界付近)に隆起性の細胞浸潤病巣(さいぼうしんじゅんびょうそう)が生じる病気です。
[症状]
 病巣周囲の白目(結膜(けつまく))には充血がみられ、異物感や痛みが生じます。一種アレルギー反応であり、昔は結核菌(けっかくきん)、今はブドウ球菌(きゅうきん)に対するアレルギーであることが多いとされています。
[治療]
 炎症を抑えるために、ステロイドや非ステロイド抗炎症薬の点眼が用いられます。抗生物質の点眼を併用することもあります。
 点眼治療によく反応しますが、後に再発することが多い病気です。

出典 小学館家庭医学館について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android