角菱(読み)カクビシ

デジタル大辞泉 「角菱」の意味・読み・例文・類語

かく‐びし【角×菱】

かどがたつこと。また、形式ばってわずらわしいこと。
「人にすれれば世の中も―なく、高いつらもせずに付き合ひもよくなり」〈洒・居続借金

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「角菱」の意味・読み・例文・類語

かど‐ひし【角菱】

  1. 〘 名詞 〙 ( 菱の実がかどばっているところから ) 態度言葉などがうちとけずに四角ばっていること。
    1. [初出の実例]「むかいの者が無町畦とかどひしもぬらりと無礼にりょ外にせば吾もその如く無礼にせうぞ」(出典:玉塵抄(1563)一九)

かく‐びし【角菱】

  1. 〘 名詞 〙 かどがたっていること。煩わしいこと。形式ばること。
    1. [初出の実例]「争ひここに二人の女房〈略〉見やる眼も角菱(カクビシ)の、めいめい夫を押隔て」(出典:浄瑠璃・本朝二十四孝(1766)三)

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