解き衣の(読み)トキギヌノ

デジタル大辞泉 「解き衣の」の意味・読み・例文・類語

ときぎぬ‐の【解き衣の】

[枕]解き衣の乱れやすいことから、「思ひ乱る」「恋ひ乱る」にかかる。
「―思ひ乱れて恋ふれども」〈・二九六九〉

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精選版 日本国語大辞典 「解き衣の」の意味・読み・例文・類語

ときぎぬ‐の【解衣の】

  1. 解いた衣類が乱れやすいことから「思ひ乱る」「恋ひ乱る」にかかる。
    1. [初出の実例]「解衣(とききぬの) 思ひ乱れて いつしかと 吾が待つ今夜」(出典万葉集(8C後)一〇・二〇九二)
  2. 衣を解いて、また仕立てるところから「さらなる」にかかる。
    1. [初出の実例]「逢はずあるものならなくにときぎぬの更なる恋も我はするかな」(出典:家持集(11C前か)冬)

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