言語新作(読み)げんごしんさく(その他表記)neologism

翻訳|neologism

精選版 日本国語大辞典 「言語新作」の意味・読み・例文・類語

げんご‐しんさく【言語新作】

  1. 〘 名詞 〙 いままでに使われたことのない新語本人のみに通用する語を用いること。統合失調症状の一つ造語症

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「言語新作」の意味・わかりやすい解説

言語新作 (げんごしんさく)
neologism

〈造語症〉ともいわれ,語あるいは語の一部を合成して新しい語をつくること。これは個人的につくられた,すなわち私的な意味または音声をもった言葉であり,日常的な言語使用の規範からはずれている。臨床的には統合失調症者にしばしばみられ,あるものは無意味であるが,あるものはわれわれの言語では適さない,病的な新しい体験を表現するためにつくられたものとして理解することができる。たとえばブロイラーによって報告された妄想患者は,幻覚によって影響される仕方を〈関係書類一式の道〉とよぶ。新しい表現はいくつかの語が圧縮機制によってつくられることが多い。
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世界大百科事典(旧版)内の言語新作の言及

【精神分裂病】より

…現存在分析を創始したスイスの精神医学者ビンスワンガーの主著で,1957年に単行本の形で刊行された。5例の精神分裂病のくわしい症例研究からなるが,30年代に著者が独自の人間学的方法を確立したのち,数十年にわたる臨床活動の総決算として44年から53年にかけて集成したもの。ここでは,分裂病は人間存在に異質な病態としてではなく,人間から人間へ,現存在から現存在への自由な交わりをとおして現れる特有な世界内のあり方として記述される。…

※「言語新作」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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