言負(読み)いいまける

精選版 日本国語大辞典 「言負」の意味・読み・例文・類語

いい‐ま・ける いひ‥【言負】

〘自カ下一〙 いひま・く 〘自カ下二〙 口争いに負ける。言い争ったあげくに言い返せなくなる。言い負かされる。⇔言い勝つ。〔文明本節用集(室町中)〕

いい‐まか・す いひ‥【言負】

〘他サ五(四)〙 ことばで争って相手を負かす。言い伏せる。言い勝つ。
休憩時間(1930)〈井伏鱒二〉「ともかく一刻も早く相手を言ひ敗かしてやらう」

いい‐おお・す いひおほす【言負】

〘他サ下二〙 特定世評や罪科を、その人の負うべきものとして言う。
紫式部日記(1010頃か)消息文「人の奥なき名をいひおほすべきならず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android