訓子府(読み)くんねっぷ

改訂新版 世界大百科事典 「訓子府」の意味・わかりやすい解説

訓子府[町] (くんねっぷ)

北海道東部,網走支庁常呂(ところ)郡の町。人口5435(2010)。町の中央部は常呂川に沿った北見盆地の低地部で,北部には台地南部には台地,丘陵が広がっている。1897年高知県から北光社の団体移民が北見盆地に入植したが,そのうち13戸が町の東部のオロムシに入り開拓のはじめとなった。1911年常呂川に沿って池北線(のち北海道ちほく高原鉄道。2006年廃止)が開通し,開発が大きく進展した。21年には土功組合が設立され,以後造田が進んだ。現在も農業の町で,タマネギ栽培と酪農が重要。台地の畑作地帯ではテンサイジャガイモ小麦,豆類が作られる。南部の丘陵には道有林が広がる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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