デジタル大辞泉
「訓練」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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くん‐れん【訓練】
- 〘 名詞 〙
- ① 教えこんで慣れさせること。特に、習慣や能力、技能などを体得させ発展させる組織的な教育の活動をいう。〔音訓新聞字引(1876)〕
- [初出の実例]「元来から行儀のよくない髯(ひげ)で〈略〉主人もここに鑑みる所あって近頃は大に訓練を与へて」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉九)
- [その他の文献]〔新唐書‐郝廷玉伝〕
- ② 軍隊や工場などでの実地教育の総称。また、軍事教練などの類。
- [初出の実例]「彼は訓練に於ても学課に於ても、別によい成績をとろうとはしなかった」(出典:真空地帯(1952)〈野間宏〉六)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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訓練
くんれん
training
適当な身体運動的、知的、社会的技能を獲得させるためにプログラム化した活動で、教示、試行、点検などの操作が含まれる。狭い意味では、動物にある種の行動を形成させるために行う活動で、報酬(餌(えさ)など)を与えて行動形成を行う場合には報酬訓練、また、ある種の行動を除去するために罰を加える場合には回避訓練、逃避訓練などとそれぞれ称される。人間の幼少時の訓練で、特定の行動を取捨選択させる場合は「しつけ」といわれることもある。
また、産業面では職業訓練、企業内訓練などということがある。これは、職業、企業内活動の事前に、ある期間、技能を研修することをさすが、近来は単に直接の技能の研修に限らず、対人関係、管理能力、創造性の開発など広範囲の、企業内過程の変化に対応する能力の研修が図られている。
臨床面では、本格的治療やカウンセリングに入る前に行われる予備的分析や準備過程をさしていう。精神分析でいう訓練分析、心理劇psycho dramaでいう自発性訓練などがこれにあたる。
[小川 隆]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「訓練」の読み・字形・画数・意味
【訓練】くんれん
兵を教練する。唐・杜甫〔章十侍御に奉寄す〕詩 指麾(しき)能事、天地を迴(めぐ)らし 訓
強兵、鬼
を動かす字通「訓」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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訓練
くんれん
training
訓 (な) れるまで教え,練習させること。教育用語としては「教授」に対して用いられ,「訓育」とほぼ同義に使われる。教授が主として知識の伝達と習得を目的とする知的作用であるのに対し,訓練はおもに道徳性の涵養を目的とする実践的,意志的作用である。訓育よりは実際的,身体的な意味合いが濃い。特にきびしさが強調される場合には「鍛練」などとも称される。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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