許我志(読み)こがし

日本歴史地名大系 「許我志」の解説

許我志
こがし

三巻 原念斎著

成立 文化五年

分類 地誌

原本 国会図書館

解説 原念斎は「先哲叢談」の著で知られた幕臣儒者。「序」によれば念斎は祖父原双桂が古河藩主土井氏に仕え、藩校盈科堂の学頭をした関係から土井氏に招かれ、度々その藩邸に出入りして古河藩士と交友するうち、古河領内の歴史・地誌に興味を覚え、この著作をした。古河領内に関した古代からの有名人物・社寺史跡・伝説などを、古河藩士たちからの聞取りと各種文献からの書抜きをもとに、二九項目に整理して記述したもの。著者自身は、一度も古河の地を踏むことなしにこの著をなしたことを遺憾とし、細部にわたっての実地調査を古河藩の小出重固(「古河志」の著者)に託した。

活字本古河市史」資料別巻

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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