詩を作るより田を作れ(読み)シヲツクルヨリタヲツクレ

デジタル大辞泉 「詩を作るより田を作れ」の意味・読み・例文・類語

つくるよりつく

文学など役立たないことよりも、実利のある仕事をしたほうがいい。

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精選版 日本国語大辞典 「詩を作るより田を作れ」の意味・読み・例文・類語

し【詩】 を 作(つく)るより田(た)を作(つく)

  1. 文学などという非生産的なことに熱中するより、実生活利益になるようなことをすべきであるというたとえ。
    1. [初出の実例]「詩を作るより田を作れと云ふ諺があるが、健全な人間は詩も作り度し田も作り度いんだ」(出典:竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生富士を観る)

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ことわざを知る辞典 「詩を作るより田を作れ」の解説

詩を作るより田を作れ

漢詩のように実益にならないものに凝る暇があるなら、生活のために働け。文学などにうつつを抜かさず、少しでも稼ぎにつながることをせよというたとえ。

[使用例] 詩を作るより田を作れという諺があるが、健全な人間は詩も作りたし田も作りたいんだ[長与善郎*竹沢先生と云ふ人|1924~25]

[解説] 「詩」に対し同じ一音の「田」を対比します。明治初期までは、詩といえば漢詩をさし、ことわざも漢詩の平仄を合わせようと苦心する者を念頭においた表現でした。しかし、新体詩の登場以降、しだいに今日の意味での詩と解されるようになっています。

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