誘導容積制度(読み)ゆうどうようせきせいど

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「誘導容積制度」の意味・わかりやすい解説

誘導容積制度
ゆうどうようせきせいど

1992年の建築基準法改正で創設された環境保全のための誘導政策。地区開発の際,容積率を引下げて公共施設などを優先的に建設し,一定環境整備がなされたあとに,容積率を元に戻す。乱開発を防止し良好な住環境を作るための制度で,その手段として容積率を活用したところに大きな意味があるとされる。これまでは開発優先でできるだけ容積率を引下げることに行政姿勢があったが,それを 180度転換して容積率引下げを実施した意味合いは大きい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android