誰が袖(読み)タガソデ

デジタル大辞泉 「誰が袖」の意味・読み・例文・類語

た‐が‐そで【誰が袖】

古今集・春上の「色よりも香こそあはれと思ほゆれ誰が袖ふれし宿の梅ぞも」の歌から》
匂袋においぶくろの名。衣服の袖の形に作った袋を二つひもで結び、たもと落としのようにして携帯した。
細長い楊枝ようじさし。
桃山時代から江戸時代にかけて流行した種々の豪華な婦人衣装衣桁いこうにかけた図。屏風びょうぶなどに描かれた。
衣服の片袖の形や文様意匠に取り入れた器物香合こうごう向付むこうづけ茶碗水指みずさしなどがある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 匂袋

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android