諂諛(読み)テンユ

デジタル大辞泉 「諂諛」の意味・読み・例文・類語

てん‐ゆ【××諛】

[名](スル)へつらうこと。阿諛あゆ
「天朝を蔑視し醜夷に―し」〈条野有人・近世紀聞〉
[類語]びへつらうびるへつらうおもねる取り入るごますり阿諛あゆおためごかし卑屈取り巻くこびを売る胡麻ごまをする鼻息をうかがう太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび阿付迎合へいへいへいこらぺこぺこ曲学阿世味噌を意を迎える勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「諂諛」の意味・読み・例文・類語

てん‐ゆ【諂諛】

〘名〙 (「諂」「諛」ともにへつらう意) 人の気に入るようにふるまうこと。こびへつらうこと。阿諛(あゆ)
※本朝文粋(1060頃)一・菟裘賦〈兼明親王〉「漢徳縦厭。安諂諛於新
平治(1220頃か)上「その謟諛のすがたをもって忠賢の、をのがかみにある事をにくみ」 〔春秋左伝‐昭公六年〕

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