論ずる(読み)ロンズル

デジタル大辞泉 「論ずる」の意味・読み・例文・類語

ろん・ずる【論ずる】

[動サ変][文]ろん・ず[サ変]
筋道を立てて述べる。「現代文学について―・ずる」「環境問題を―・ずる」
互いに意見をたたかわす。論争する。また、言い争う。「夜を徹して―・ずる」
多く打消しの語を伴う)取りたてて問題にする。問う。「―・ずるに足りない」「貴賤を―・ぜず」
[類語]論議議論言論公論論弁論判談義あげつらう論説説明解説説く達意言説総論汎論概論通論概説略説各論総説要説補説図説敷衍ふえん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「論ずる」の意味・読み・例文・類語

ろん‐・ずる【論】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ろん・ず 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. 物事をすじみちたてて説明する。解き明かして述べる。また、物事の是非をただす。あげつらう。
    1. [初出の実例]「論之暦術、理若当然」(出典日本三代実録‐貞観二年(860)閏一〇月二三日)
    2. 「ゼヒヲ ronzuru(ロンズル)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
  3. 自説を主張し、たがいに言いあう。言い争う。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
  4. とりあげて問題とする。そのことをとりたてていう。
    1. [初出の実例]「人の田を論ずるもの、訴へにまけて」(出典:徒然草(1331頃)二〇九)

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