諷する(読み)フウスル

デジタル大辞泉 「諷する」の意味・読み・例文・類語

ふう・する【×諷する】

[動サ変][文]ふう・す[サ変]遠まわしにそれとなく批判する。風刺する。「漫画政界堕落を―・する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「諷する」の意味・読み・例文・類語

ふう‐・する【諷・風】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ふう・す 〘 他動詞 サ行変 〙 ( 「ふうずる」とも )
  2. 遠まわしにいう。それとなくいう。ほのめかす。
    1. [初出の実例]「牡丹妖艷の色を風せしも、げにさこそは有つらめと思知るる計也」(出典:太平記(14C後)三九)
  3. そらで唱えたり、歌ったりする。暗誦する。
    1. [初出の実例]「僧徒棄児院の男女を率ひ、追吊の式を行ひ、歌謡を諷す、甚だ悲哀なり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)

諷するの補助注記

「韻字集」には「受左氏伝旬能諷(フス)之」とある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android