謀略(読み)ぼうりゃく

精選版 日本国語大辞典 「謀略」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐りゃく【謀略】

〘名〙 人をあざむくはかりごと。策略
小右記‐長保元年(999)一一月一一日「令見気色、僧正謀略歟」
黄表紙・御存商売物(1782)下「まんまと黒本赤本がぼうりゃくにのり」 〔魏志‐程昱等伝評〕

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デジタル大辞泉 「謀略」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐りゃく【謀略】

人をあざむくようなはかりごと。「謀略をめぐらす」「敵の謀略に乗る」
[類語]策略計略作戦陰謀はかりごと企み画策策動術策権謀謀計奸策詭計深謀遠謀深慮悪だくみわな機略

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普及版 字通 「謀略」の読み・字形・画数・意味

【謀略】ぼうりやく

計略。

字通「謀」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の謀略の言及

【情報機関】より

…国家の安全保障や外交政策に資するため,(1)主として秘密裡に他国の情報を獲得し(情報活動あるいは諜報活動),(2)他国に自国の秘密がもれるのを防止し(対情報counterintelligence活動),(3)秘密裡の政治工作等により相手国の行動に影響を与える(謀略活動),などの活動に従事する組織をいう。
[歴史]
 情報の重要性については中国最古の兵書《孫子》でも指摘しており,情報活動は古くから行われていた。…

【スパイ】より

…だが,近代,特に20世紀に入り,その内容は大きく変化せざるをえなくなっている。第1に,スパイ行為の目標が政治的・軍事的な情報のみならず,経済的・思想的・社会的あるいは科学技術的な情報にまで広がったこと,第2に,スパイの任務に単に情報の収集という知的で間接的に役立つものの入手に加えて,破壊,攪乱,宣伝などの,いわゆる〈謀略〉という直接的な攻撃が加わったこと,第3に,スパイ工作の主体が,通常〈国家〉または〈国家に準ずる組織〉であったものから,団体や企業,その他の結社など,より低次小規模の組織へと拡大されたことである。だが,そうした変化にもかかわらず,スパイの〈秘密性〉と〈非合法性〉は変化していない。…

※「謀略」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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