警策(きょうさく)(読み)きょうさく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「警策(きょうさく)」の意味・わかりやすい解説

警策(きょうさく)
きょうさく

「けいさく」ともいう。禅宗坐禅(ざぜん)や法要のとき、指導者が修行者睡魔(すいま)を払ったり、心の緩みを戒めるために用いる棒。曹洞(そうとう)宗では「きょうさく」と読んで、右肩を打ち、臨済(りんざい)宗では「けいさく」と読んで、両肩を打つ。その他の作法も曹洞と臨済ではやや異なる。一般的にはカシの木を用い、長さ90センチメートルから1メートルぐらいで、手に持つ部分を丸くし、先にいくにしたがって扁平な形とし、先端の幅は4センチメートルほどにする。また長さの短いものもあり、短策(たんさく)と称する。

[中尾良信]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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