讖緯思想

山川 世界史小辞典 改訂新版 「讖緯思想」の解説

讖緯思想(しんいしそう)

中国古代の一種の予言思想。その書物経書(けいしょ)に対して緯書(いしょ)と呼ぶ。戦国時代の天人感応の思想を背景とし,陰陽五行説の影響を受けて秦代頃からおこり,漢代,特に後漢で流行した。瑞祥や凶兆を天意の表現とし,これによって社会の禍福を予言するもので,為政者学者もこれを信じたため弊害も生じた。晋代以後は人心を惑わすとしてしばしば禁じられた。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android