谷小屋城跡(読み)たにのおやじようあと

日本歴史地名大系 「谷小屋城跡」の解説

谷小屋城跡
たにのおやじようあと

[現在地名]小浜市中井 上中井

上中井かみなかいの西側、通称立山たてやまにある山城跡。「若狭郡県志」は「下中郡五十谷村山上古城址、此処称谷小屋、伝言寺井兵部少輔之所拠也、而領五十谷・窪谷・桂木・飛川及大飯郡飯盛、三方郡之藤井・前川等七箇村」と記す。城郭妙祐みようゆう寺裏山(一七〇メートル)山頂に先端郭を配し、断続して西側稜線上に一一郭を造る。郭の末端は馬背状の尾根となり、三条空堀を設けて防備する。それより急斜面を二〇〇メートルほど西上して標高二四四メートルの山頂平坦地にも土塁を設けた小郭がみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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