豆太鼓(読み)マメダイコ

デジタル大辞泉 「豆太鼓」の意味・読み・例文・類語

まめ‐だいこ【豆太鼓】

柄のついた小さな紙張りの太鼓玩具両側から糸を出し、その先に豆をつけて、振れば鳴るようにしたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「豆太鼓」の意味・読み・例文・類語

まめ‐だいこ【豆太鼓】

〘名〙
小児の玩具。ひらたい太鼓の両耳に糸をつけてその先に大豆をつけ、柄を両掌にはさんで回すと、豆が太鼓に当たって鳴るもの。でんでんだいこ。〔随筆守貞漫稿(1837‐53)〕
② 小さい太鼓。ぜにだいこ。〔随筆・嬉遊笑覧(1830)〕
③ (形が似ているところから) 「ちゃほうじ(茶焙)」の異称
※雑俳・川傍柳(1780‐83)三「百旦那へは豆太鞁くばる也」

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デジタル大辞泉プラス 「豆太鼓」の解説

豆太鼓

鹿児島県郷土玩具初鼓」の別称。糸で吊るした豆で音を鳴らすことから。

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世界大百科事典(旧版)内の豆太鼓の言及

【太鼓】より

…そのほか,雅楽の〈楽太鼓〉を,〈平丸太鼓〉〈平釣(ひらづり)太鼓〉とも称して用い,民俗芸能の楽器であった,枠なし長胴締太鼓の〈桶胴〉や,枠付き長胴締太鼓の〈大拍子(だいびようし)〉,さらに,鋲打ち短胴で柄の付いた〈柄太鼓(えだいこ)〉,前述の〈団扇太鼓〉などの柄付太鼓(この両者とも,日蓮宗で題目を唱えるときに用いられるが,歌舞伎でとくに〈題目太鼓〉と称するときは,〈柄太鼓〉の方をいうことが多い)なども用いるほか,さまざまな組合せや,改良・転用の結果,独自の太鼓類が数多く開発されてきた。また,寄席(よせ)の囃子は,歌舞伎の囃子を利用しているが,平丸太鼓の小型の〈豆太鼓〉のように寄席独自に開発したものもさまざまにある。 民俗芸能では,上記の歌舞伎囃子に転用されたもの以外に,多種多様な太鼓類があって,その名称も一定しないが,ほとんど単に〈たいこ〉と称することが多い。…

※「豆太鼓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」