豊智(読み)ほうち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「豊智」の解説

豊智 ほうち

821-? 平安時代前期の僧。
弘仁(こうにん)12年生まれ。仁寿(にんじゅ)3年(853)円珍の従者として唐(中国)にわたる。巡歴の途中で智聡と改名,円珍とわかれ,円載と行動をともにした。貞観(じょうがん)6年真如(しんにょ)(高丘親王)に長安まで同行。元慶(がんぎょう)元年(877)帰途船が暴風で難破して温州に漂着(円載らは溺死(できし)),他の船で帰国した。在唐25年。安然(あんねん)に唐の音韻をおしえた。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android