貂・黄鼬(読み)てん

精選版 日本国語大辞典 「貂・黄鼬」の意味・読み・例文・類語

てん【貂・黄鼬】

〘名〙 イタチ科の哺乳類。体長三〇~四五センチメートル。尾長約二〇センチメートル。イタチに似ているが体が大きく尾が長く太い。本州以南に分布するが、近年は北海道にも広がっている。夜行性で山林にすみ、ネズミ小鳥昆虫果実などを食べる。敏速で、木登りがうまい。体毛は光沢があり柔らかい。毛色によってキテン(明色型)とスステン(暗色型)に分ける。毛皮は良質で、とくにキテンの冬毛がよしとされる。《季・冬》 〔十巻本和名抄(934頃)〕
古今著聞集(1254)九「天井にいたちよりも大きに、てんよりもちひさき物の音こそすれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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