貂誇(読み)てんぽこり

精選版 日本国語大辞典 「貂誇」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぽこり【貂誇】

〘名〙 (「てんぼこり」とも)
① (「いたち(鼬)の無き間の貂誇り」の略。鼬は貂を捕えるので鼬のいない所では、貂がいばるの意から) 自分より強いもののいない所で、いばること。鳥なき里の蝙蝠(こうもり)
※杜詩続翠抄(1439頃)八「好顔色とて用らるるは少なき故也。いたちの無い間のてんほこりと云様に也」
② (転じて) 大騒ぎすること。馬鹿騒ぎ。
洒落本・虚実柳巷方言(1794)中「としわすれ会とて銀つかふ粋谷も、〈略〉打やっておく放蕩谷もうさはらしのてんぽこり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android