貧困家庭(読み)ひんこんかてい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「貧困家庭」の意味・わかりやすい解説

貧困家庭
ひんこんかてい

低所得のため生活必要手段が欠乏し,生活に困窮する家庭をいう。生活保護を受けている被保護世帯や,受けてはいないがそれと境を接し最低生活を余儀なくされているボーダーライン層などが代表的な例である。以前はその原因怠惰無知など個人の責任に求める見解が支配的であったが,20世紀に入ってから,資本主義社会の構造的矛盾が生み出した社会問題として社会の責任において対応策を講ずべき対象だと考えられるようになり,公的扶助や低所得層対策が展開されることとなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android